隣にいる私をこの場に連れて来た良一はどうなっているのだろう?
声が聞こえない。
私は恐る恐る横を向いた。
「なぬっ!!」
薄暗く見える良一の横顔にキラリと光る物が見えた。
「あ、飛鳥、ちゃん…。」
もしかして?
泣いているの!?
「会えて、良かったよ…。グスン。」
嬉しくて泣いているの?
感動して泣いてるの?
「はぁ~。」
「じゃあ、早速だけど飛鳥のデビュー曲聞いて下さいっ!」
元気よく言い終えると、大音量で音楽が鳴り出し、リズムを取りながら飛鳥ちゃんが軽く踊り始めた。
飛鳥ちゃんに合わせて踊り始める招待客の皆さん。
うちわを振って、腰を振って。
ジーンズの人も背広の人も。
若い人も中年の人も。
少しずつ間合いを詰めて、ステージ上の飛鳥ちゃんに向かって集まり出して。
全員が飛鳥ちゃんと全く同じ踊りを繰り広げている。
完コピな招待客の皆さん。
その様子を一番後ろから見ている私。

