「俺も鍛えた体を見てもらいたかった。」
「…。」
「明日香に認めてもらいたかった。」
1つ1つ伝えてくる言葉がしっとりと心に染み渡る。
「飛鳥ちゃん、アイドルの飛鳥ちゃんの為、じゃないの?」
「アイドルの飛鳥ちゃんは好きだよ。でもそれはあくまで憧れ。アイドルはアイドル。手の届かない所に居る事ぐらい分かってるよ。」
「そんな…。」
「今まで、幼馴染の関係からどうやって自分の気持ちを伝えて行けばいいのか悩んでいた。そこで同姓同名のアイドルを見た時、飛鳥ちゃんに掛けて自分の思いを伝えて行こうと思った。俺、これでもシャイだから…。でも凄く卑怯なやり方だと思う。ゴメン。」
苦笑いを浮かべる良一。
「ううん、私だってどうしたらいいのか分からなかった。」
「飛鳥ちゃんのシークレットライブも最初から明日香と行くと決めていた。俺の事をもっともっと知って欲しいと思っていたし、少しでも明日香と一緒にいる時間が欲しかった。」
「ねぇ、1つ聞いてもいい?」
「何?」
「シークレットライブで飛鳥ちゃんと3人で写真撮った時にほんのちょっとだけ私の方に寄っていたけど、それって偶然だよね?」
良一は軽く首を振った。
「それも偶然じゃないよ。寄りたくて寄ったんだよ。」
「良一…。」
余りにも嬉し過ぎてどうしたらいいのか困ってしまう。

