「残念ながらお前と同姓同名なんだよ。さらに漢字まで一緒なんだよ。」
「へぇ~、なるほど。それはそれは珍しい事もあるもんだ。」
「さっさと明日香を離せ!」
「悪いがそれは無理だ。このお嬢さんには空港まで付き合ってもらうからな。」
「いいから離せ!明日香に何かしてみろ!俺が絶対許さないからな!!」
良一…。
嬉しいよ。
嬉しくて涙が出てきたよ。
「ゴチャゴチャとうるさいガキだな。」
「いいか!良一って名前はな、一番良い子に育つようにって意味があるんだ!銀行強盗なんて最低な事をするお前は良一を名乗る資格はない!名前に謝れ!!」
良一が一歩踏み出す。
それを見た銀行強盗犯が背後から私の首を左腕で強く絞める。
「それ以上近づいたら、このお嬢さんがどうなっても知らないぞ。」
私の顔にナイフを近づけて、良一に見せるようにする。
「お嬢さんの可愛い顔にこれが刺さってもいいのかな?」
「くっ。」
それ以上踏み出せない悔しさを顔を出している。

