声をした方を振り向く。
「大丈夫か!!」
肩で息をしながら良一が立っていた。
「良一!!」
「ん?」
ナイフを突き刺している銀行強盗犯も良一の方を向き睨みつけている。
「お前、何やってるんだ!!」
「良一、どうして…。」
「明日香が部屋を出て行ったのに、俺1人楽しんでいる訳ないだろ!」
良一…。
「良一!この人、銀行強盗犯の西園寺良一なの!!」
「何だって!!」
良一の目付きが変わった。
「明日香を離せ!!」
「クソガキの出番はねーよ、さっさとあっち行け!」
「俺はクソガキじゃねぇー!俺の名前は…、西園寺良一だ!」
「は?」
銀行強盗犯もまさか同姓同名とは思わないので呆気にとられている。

