私、とんでもない奇跡に遭遇しちゃったみたい。
もう終わり、かも?
でも、今頃テレビを見て楽しんでるよね。
飛鳥ちゃんにくぎ付けになっているよね?
結局、私は叶わないと分かっていても、自分を見てもらいたくて飛鳥ちゃんに嫉妬してたのかもしれない。
嫉妬してたから思わず外に出てしまった。
大人しくしてたら。
こんな事にならななかった。
私の好きな気持ちが間違っていたんだ。
だから、こんな目に遭ってるんだ。
黙って、幼馴染のままでいれば良かったんだ。
胸の内ポケットにゆっくりと手をやる。
「良一…。」
「さっさと歩けと言ってるだろ!」
背中を強く押される。
もうダメ…。
助けて…。
良一…。
ジャケットの上から写真を強く握りしめた瞬間だった。

