「西園寺、さん、ですか…?」 「ああ。」 まさかの銀行強盗犯に出会ってしまった。 そんな、バカな…。 こんな偶然ってある? こんな奇跡ってある? 怖い。 奇跡が怖過ぎるよ…。 「いいか、勝手な真似したらどうなるか分かってるだろうな!」 「は、はい…。」 ダメだ。 背中に当たるナイフの先が少し刺さっている気がする。 何だか痛い。 背中も痛い、精神的にも痛い。 もう色々痛い…。 頭の中で様々な出来事が思い浮かんでくる。