「私の部屋、勝手に使ってもいいから。でも引き出しとか開けないでよ。」
「開ける訳ないだろ。」
目線をテレビから離さないまま素っ気なく言われる。
そうだよね。
私になんか興味ないものね。
廊下に出て、静かに部屋の扉を閉めるとじっと俯く。
仕方ないよね。
幼馴染は所詮幼馴染。
恋愛相手として見ているのは私だけ。
良一は何とも思ってない。
分かってるよ。
分かってるってば。
なのに。
なのに。
涙が止まらないよ。
どうして。
どうして…、こんなにも辛いの。
内ポケットから1枚の写真を取り出す。
飛鳥ちゃんのシークレットライブで撮影した3ショット写真。

