「俺だったら、道端に100万円の札束置いて、その上にザルをセットして取ろうとした瞬間にザルを支えている棒を外して捕まえるけどな。」
「…何それ?」
「銀行強盗犯を捕まえる方法に書いてあった。」
「そんな方法で捕まえれる訳ないじゃん!」
私がこんなにもどうしようか迷っている時に。
いつも通りの良一。
良一は私の気持ちなんかより、銀行強盗を捕まえる方が大切なんだよね。
そうだよね。
こうして私の部屋で一緒にテレビ見る事なんて所詮、日常生活の一部だもんね。
飛鳥ちゃんを見る為に来る私の部屋。
私なんて見ていない。
見ているのは飛鳥ちゃんだけ。
分かってるよ。
普通の公立高校に通う女子高生が勝てる訳がない、事ぐらい。
でも。
それでも。
そろそろ分かってよ。
私の気持ち。
伝わっているでしょ?
もう我慢出来ない。
伝わってないのならこの思い、全て伝えたい。

