『連日報道しております連続銀行強盗事件ですが、以前犯人は都内に潜伏している模様です。』
「まだ捕まらないね。」
「西園寺良一の名誉が懸っているからなんとしても早く捕まえて欲しいよ。」
私の部屋でダンベルを上下に動かしている良一。
飛鳥ちゃんが出演する音楽番組が始まるまでニュースを見て待っていた。
さて、どのタイミングで告白しようかな?
飛鳥ちゃんのテレビが終わった後?
始まる前?
どうしよう。
タイミングが分からなくて胸の鼓動だけが激しくなる。
落ち着け、落ち着け。
チラリと横目で良一を見る。
Tシャツの上からでも筋肉が浮き上がる上半身。
かなり逞しくなったな。
あの太い腕で抱きしめられたら…。
ああ。
私、どうにかなりそう…。
じっと俯き加減の私に向かって良一が何気なく囁いた。

