「飛鳥ちゃんが誰かのものになると思ったら…。」
「ならないって。」
「俺は明日からどうやって生きて行けばいいんだぁ~。」
「もう、大袈裟な。」
「何?」
ギロリと睨んできた。
『この犯人には、毎日銀行の事件の2日後発生しました、たんぽぽ銀行副都心支店での強盗容疑もかけられています。』
「明日香は、他人事だからそんな言い方出来るんだよな。」
「そんな事無いよ。」
「あぁ、皆のアイドル飛鳥ちゃん、俺のアイドル飛鳥ちゃん!」
テレビの前で叫び続ける良一を通りがかりのお客様が横目で見ている。
「ほら、皆見てるよ。迷惑だからイヤホン買って帰ろうよ。」
「飛鳥ちゃんが密会だなんて…。」
いくら言っても動かずにいる良一を見ていると、次第に苛立ちを覚え始めた。
『今入った情報によりますと、2件の強盗容疑で全国に指名手配された模様です。』
「深夜に密会なんて…。」
一体何なんだ。
アイドルだって密会する事もあるだろ。
てか、私だし。

