急いでテレビコーナーへ向かう。
沢山の大型液晶テレビが並んでいる。
『では、スキャンダル後、初めて公の場に登場した飛鳥ちゃんの映像です。』
ほとんどの画面に飛鳥ちゃんが映し出される。
『飛鳥ちゃん!週刊誌に書かれている事は本当ですか?』
『この件に関して一言お願いします!』
テレビの収録終わりのようで、何人かの関係者の囲まれて駐車場に向かう所を直撃されている。
飛鳥ちゃんはにこやかに軽く手を振りながら何も言わず去って行った。
その一部始終を仁王立ちしながら見ている良一。
男は背中で語るもの、なんてカッコいい言い方もあるが、私が背中から見えたものは真っ黒な炎のようなオーラだった。
「おぞましい…。」
変身しそう…。
それも凶暴な悪の化身に。
『では、次の話題です。』
飛鳥ちゃんが画面から切り替わっても微動だにしない。
「良一!」
明るく声を掛けて近づく。

