『聞きたいこと?勉強とかなら俺よりミヤちゃんの方がわかると思うけど』
アタシのテストの答案を見たことないじゃんと心の中でツッコミながら二人の会話を聞いてた。
『違うよー。あのさ、トールくんてミヤのこと好きでしょ』
『ゴファッ』
コーヒーを飲んでいたアタシはミーナの言葉に思わずむせてしまった。
ミーナはいつもこうだ。
色恋沙汰にはストレートすぎる。
まぁサバサバした性格のアタシにはすごく合うんだけど…
ちなみにこのストレートさがあるおかげで何組かカップルができてる。
ミーナは両思いか付き合う見込みのある人にしかこうやって聞かない。
だからミーナは恋愛成就の女神様とか言われてるみたいだ。
アタシは口元をハンカチで押さえながらトールくんを見た。
ぁ、トールくん耳まで真っ赤だ。
ってことは…

