シンはアタシと似てるんだな。
だからアタシにはシンの気持ちが少しだけど理解できるんだ。
何か…嬉しい

ほわっと暖かい気持ちに包まれながらアタシは写メのことを考えた。

見たいのは当たり前だけど…正直シンのイメージが崩れたらどうしようっていうのもある。
それにアタシの写メ。
至って普通のアタシには自信を持って写メ送るなんてことできないし…でもシンの顔見たいし…う〜ん…

そんなこと考えているうちに一時間経ってしまった。

ヤバ!服着替えなきゃ!

アタシは起き上がって掛けてあった制服を取り手を通す。

アタシが通う高校はブレザーでチェックのスカートと赤いネクタイで意外と人気がある。

アタシ的には男子は学ランの方がいいんだけどセーラー服を着ようと思わなかったし地元の高校には行きたくなかった。

片道一時間半かけてアタシは高校に通う。

あの日のせいで…


でもそのおかげでアタシは親友って呼べるミーナに出会えた。

幸せだって思えるのは大切な親友がいるからだ。

アタシはミーナにシンのことを話そうと思った。

好きだとかはまだわからないけど気になる人であるのは事実だしミーナに黙っていたくない。

それにトールくんへの返事もしなければならない。