ミリン姫はすかさず戻ります。
「やっぱり雪の日はテンション上がるのぉ!あんまり積もって無い雪を
かけ集めて泥まみれの雪だるまを
作るのがメニュー王国流じゃなあ!」
「そうそう!雪ってあんまり
降らないからテンション上がって
変な物作ってしまうんですよね!」
メニュー王国は暖かい国で雪は
珍しいのでした。
そんな共通点で2人は笑い、
ミリン姫のテンションはますます上がります。
「あー!!ミリンとサトゥは
似た者同士じゃなぁー!
ミリンはもっとサトゥと話しが
したいぞ!」
「喜んでもらえて嬉しいです!
またお話ししましょう」
そこに飛ばされた兵士達が
戻ってきてミリン姫の動向を観察します。2人の会話でテンションが上がってきたら避ける準備を整えるのでした。
サトゥは魔王退治計画のシフトを
組むため帰ることになりました。
「じゃあ、俺は帰ります。家でやることもあるので…」
ミリン姫はいてもたってもいられません。
「え?!もう帰るのか?早すぎるぞ!
まだ2、3秒しか会話しておらんじゃないか!なんならお城に泊まったらいい!」
「あはは……もう充分、話したと思いますよ。また、今度会ったらお話ししましょうね!それじゃあ、さようなら」
そう言ってサトゥは背中を向けるのでした。
部屋を出るのに遠ざかるサトゥを見つめるミリン姫。
それを見た兵士達は安心します。
もうゴロゴロは無いだろう………
姫は思い出します。
サトゥの爽やかな笑顔を………
小さな胸が締め付けられました。
キュン………
そして火がつくのでした!
「サトゥーーーーーー!!!!!!」
ゴロゴロゴロゴロ!!!!!!!
兵士達は油断してました!
「えええーーーー!!!!!!
なんでぇーー??!!!!!」
スコーーーーーーン!!!!


