城門前ではゴブリンと兵士達が戦っていました。1人の兵士がつまずき、そこにゴブリンの斧が
振り下ろされます。
兵士は絶叫しました!
「お母さぁぁぁあん!」
ザシュッ!!!
兵士が目を開けると目の前のゴブリンは
腰から真っ二つに斬られているのでした!
「大丈夫か!?加勢に来たぞ!」
勇者サトゥが爽やかに笑うと白い歯が
キラリと光るのでした。
それを見て真っ赤になるミリン姫。
「サ……サトゥ!カッコよすぎじゃろう」
ミリン姫が抱きしめると、その小さな指は
サトゥの顔の色々な穴にヌッポリと入っていくのでした。
「ひ…姫様!鼻の穴に指ぐぁ……」
サトゥに気付いたジャガゴリーは兵士達に
呼びかけます。
「みんなーサトゥドンが来たでゴワスよ!」
それに答える兵士達。
「勇者が来てくれたでゴワス!おいドン達も頑張って戦うでゴワスよ!オー!!!!」
サトゥは兵士達の言葉に若干の違和感を感じながらもゴブリンと戦うのでした。
ザシュッ!!!
ザシュッ!!!
サトゥがゴブリンを5体倒せば
ジャガゴリーは6体!
勇者の活躍は目覚しく、動けば敵の数が減りました。
そして動けば動くほど、サトゥに肩車されたミリン姫の指はサトゥの鼻の穴を広げるのでした!
「ひ…姫様!鼻ぐぁ、もげるぅ!!」
気付けば倒されたゴブリンが山積みされていました。
魔王軍がほぼ全滅した事を確認して安心する勇者達。
すると遠くの方から法衣をまとった、3人組みが
こちらに向かってくるのでした。


