姫が勇者にアイラブュー!



サトゥが王の間につくと叫びました!


「王様!王様はどこに?!」


いつも警備をしている10人の兵士達は
ガタガタと震えています。


見兼ねたサトゥは活をいれます!

「怖いのはわかる!
でも今は動く事が先決です!
王様はどこですか?」


兵士達は震えながら指をさします。
「お……おお……王様は塔です」


「わかりました!王様を出迎えたあと、
一緒に避難しましょう」
そう言うとサトゥはニコリと笑い城の1番上、塔へと急ぎます。




階段を上がって塔につくと
王様が魔王軍を眺めていました。


「あ!父様!」


ミリン姫の呼びかけに王様は
気づきます。
「あーー……ミリン……今……
雲がな……ハンバーグの形をしていてな…」
王様は魔王軍を見ているのではなく空を眺めていたようです。



のん気な王様にサトゥは
イラっとくるのでした。
「王様!ハンバーグの話は後です!」


ハンバーグに反応するミリン姫。
「え?!ハンバーグの雲?!
どこじゃ?どこじゃ?」



「もぅ!親子揃ってなんでこう
のん気なんだ!!今はそんな事言ってる
場合じゃないんです!魔王軍が攻めてきているのです!!」



王様はハッと気がつきました。
「おお……それは……
た……い……へ……ん……だ♡」



サトゥは王様の不思議ちゃんぶりに
イライラします!

「あぁもう!逃げますよ王様!」


サトゥは王様の手を引いて10人の兵士達と避難するのでした。