サトゥは姫をお姫様だっこしながら
走ります!
「姫様!王様はいまどこに?!」
するとミリン姫は真っ赤になって、
「え?!もう親に挨拶するのかえ?!
ミリンはまだサトゥのご両親に
合っておらぬのに…
サトゥは何かとせっかちじゃな……
でも………………
そんなせっかちなところも大好きじゃ………」
ギュッ………
ミリン姫は強くサトゥを抱きしめます。
サトゥは思いました。
ダメだ………姫様は恐怖のあまり
混乱して訳がわからないことを言っている…………俺が………
俺がしっかりしないと!!!
「姫様!大丈夫!!俺が絶対守り
ますからね!」
キュン!キュン!キュン!
姫様の小さな胸は高鳴り、もう
はちきれんばかりでした!
「あぁ!もう好きにするがよいぞぉー」
姫はもう真っ赤な顔でメロメロでした。
走りながらサトゥは察します!
姫様、熱があるのか?!
顔が真っ赤じゃないか!!
危険だ!早く医者に見せないと!!
サトゥの動きはますます速く、
姫をチカラ強く抱きしめるのでした。


