部屋の中では10人の軍師達が
勇者2人と会議をしています。
会議中の皆は驚いてミリン姫を見ました。
軍師が怒りながら言います。
「ひ……姫様、何の様ですか?!
ここは遊ぶ所ではありません!!」
でも、ミリン姫にはそんな事関係ありません。
サトゥを見つけると必死だった顔も
笑顔に変わりました。
急いでサトゥの前に駆け寄ります。
「サトゥーーー!!!」
サトゥもビックリです。
「ひ…姫様、今は会議中だから
お話しは後ですよ」
「ミリンはな!ミリンはな!
あれからずっとサトゥと話しを
したいと思っていたんじゃ!」
軍師達はサトゥを睨みつけます。
それを感じたサトゥは気まずい雰囲気です。
「……え……あの……アハハ……
姫様……会議がね!……終わってからに
しましょうね」
「えーーー!!ぶーーーー!!
………でも、サトゥが言うなら
仕方ない、おとなしく待つぞよ」
サトゥはニコリ。
「良かった」
その笑顔を見つめて顔を真っ赤にする
ミリン姫でした。
ミリン姫が部屋を出ようとしたその時!
ドゴーーーーン!!!!
轟音が城中に響きわたります!
「何だ!?何だ?!」
皆はパニックです。
「魔王軍が攻めて来たぞーーー!」
兵士の声が会議室に届きます。
軍師達はオロオロしました。
「まだ、戦い方が決まっておらんぞ!」
それもそのはず、会議が始まって
まず最初にやっていたのは皆の自己紹介だったからです。趣味の話や休日を
どう過ごすとか、そんな話しで盛り上がっているところだったのです。
ジャガゴリーも困りました。
「どうすればいいんでごわすかーー!
おいどんは!おいどんは困ったでごわすーーー!!」
会議室の皆はジャガゴリーの話し方が
気になって仕方ありませんでしたが
突っ込むのは後にしてパニックに
なりました。
あのミリン姫でさえも少し泣きそうな
顔でした。
「サ……サトゥどうしよう…」
サトゥはミリン姫の肩を掴みギュッと
寄せます。
するとミリン姫は真っ赤な顔!
「サササ!サトゥ!ま、まだ早いぞよ!
こういう事はもう少し話し合って……」
見るとあの優しい表情だったサトゥが
鬼気迫る顔へと変貌していました。
鋭い眉はギュッと眉間により、
大きな瞳は遠くにいる魔王軍を睨みつけていたのです!
キュン!
ミリン姫の頭は爆発しました。
サトゥに抱きつき離しません!
「よい!!サトゥとなら!
ミリンを好きにするがよい!」
サトゥはミリン姫をお姫様だっこして
立ち上がります。
「ここここ!このままベッドに行くの
かえ?!サ…サトゥ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
…………
…………
…………
…………
よいぞ任した………」
ドゴーーーーン!
ドゴーーーーン!!
魔王軍が攻め込んできている轟音が
響きわたります。
サトゥはパニックになっている
皆に叫びました!
「皆!まずは城の者の安全の確保が
最優先だ!王様と姫様を守らなくては
いけない!!」
頭を抱えていたジャガゴリーは
その手を離してサトゥを見ます。
「おおー、流石はサトゥでごわす!
で?次はどうするでごわすか?」
軍師達がパニックになっているのを
チラリと見るサトゥ。
「よし!じゃあ、ジャガゴリー、
お前は俺より戦闘力がある、すまないが
5人の軍師を連れて前線で魔王軍と戦ってくれないか?」
「勿論!望むところでごわすよ!
サトゥはどうするでごわすか?!」
「俺は残り5人の軍師を連れて姫様達を安全な場所に避難させる!
その後、ジャガゴリーと合流して応戦だ!」
「サトゥどん!中々やるでごわすな!」
不適に笑うサトゥ。
「ジャガゴリー……お前の話し方も
慣れて来たよ!」
ドゴーーーーン!
ドゴーーーーン!!
魔王軍の侵攻は止まらない!
勇者達は二手に分かれて行動するの
でした!!!


