宮田の家はほんとに
公園のすぐ傍にあって、
なんか…なんか…
「かっ可愛い家だね。」
もうメルヘンっていうの?
おとぎ話の国みたいな外観の家だった。
「あー。お袋の趣味だよ。」
こんな可愛らしい家で
宮田が生活してる姿を想像すると
似合わなすぎて顔がにやける。
「おい。なに笑ってんだ。
飲み物持ってくから部屋上がってろ。
2階の奥の部屋だから。」
「はーい。」
そう言えば男の人の部屋に来るのって
拓海先輩以来だなぁ。
懐かしいなぁ。
…あ、私今懐かしいって普通に思えた。
結構前に進めてるじゃん。
