気付いたら私は自分の部屋で寝ていて、


隣を見たら
私の手を握りながら
床に座ったまま眠る宮田がいた。



「…ん。芽衣?大丈夫か?」


宮田はもう1つの手で
私の頭をそっと撫でる。



「うん。おかげさまで。
宮田、私のことわざわざ
家まで連れてきてくれたんでしょ?
ありがとう。」



「どういたしまして。
お前さ、あんま無理すんな。
急に意識なくなった時
まじで心臓止まるかと思った。」



「ごめん。次から気をつける。
でも気付いたら宮田に会えるかもって
屋上にむかってたんだもん。」



「ちょ!おい!
そんな可愛いこと言ってんじゃねぇ。」


あたふたしながら
顔が真っ赤な宮田を見て
私も自然に笑顔が溢れる。