スキって言って!


あーあ。私のタコさんウインナー…

なんて思いながら呼ばれた廊下に出る。


「えっと、あなたが宮田君?」


こくんっと頷く男は
黒髪に近い茶髪で背が高く
無愛想な表情をしてるんだけど
すごく綺麗な顔をしてる。


拓海先輩以外にこんなに整った
男の人って見たことないから
ちょっとだけ、ちょっとだけね?
格好良いなぁ〜なんて。



なんて呑気なこと考えてたら



「あのさ、俺と付き合ってよ。」


……はい?


今なんて?


「ちょっと言ってる意味が…」


「だから、彼女になって。」


えーっ?!
まさかの告白ですか?

しかも廊下のど真ん中!

みんなこっち見てるじゃん!
この人恥ずかしいって感覚持ち合わせてないの?