スキって言って!


「お待たせ!」


宮田は本当にすぐ着替えてきたみたいで
一緒に歩いて帰る。


…なんか最近毎日のように
宮田といる気がする。



「そういえばさ、俺お前の連絡先知らねぇ。」


「あー、そうだね。」


「教えてよ。」


「…わかった。」


一瞬拓海先輩の顔が頭に浮かんだけど
連絡先くらいならいいかと交換した。


「さんきゅ。
寂しくなったらいつでも連絡してこいよ。」


「寂しくなっても宮田にはしないし。」


憎まれ口を叩かれても
よっぽど連絡先交換したのが嬉しかったのか
宮田は最後まで機嫌良さそうに
私を送ってくれた。