スキって言って!


まぁ、確かに顔はいいもんね。

なんて思いながら
周りの勢いについていけず
体育館の端に座りながら
大人しく見学してた。



気付いたら部活は終わって


「宮田くんお疲れ様〜!」


「良かったらこのタオル使って!」


「飲み物とか買ってきたんだけど!」


なんて女子が一気に宮田に近付く。


そんな女子なんて
存在すらしていないかのように
宮田は無視してこっちに向かって
歩いてきた。