「そうなんだ。 でもなんで同じ方向に歩いてるわけ?」 「俺も家こっちだから。」 「でも昨日反対方向に帰ってたじゃん。」 「あれは確かに公園から見たら反対だけど 俺も公園のすぐ近くに住んでるから。 お前の家から歩いて5分しねぇよ。」 そっか。 このへんの中学はあの公園を境に 区切られてて、別の所に通ってたから 家が近いのに宮田のこと知らなかったんだ。 それから 中学の頃からバスケをしていることとか、 部活は18時までだとか、 くだらない話をして 結局今日も家まで送ってくれた。