スキって言って!



「今は1人でいたいの。」


宮田を無視して歩きだそうとすると


「無理。
お前は1人で居たくても
俺が傍に居たい。」


そう言うと今朝屋上に
連れて行ってくれた時みたいに
私の手をひいて歩き出した。


近くにある公園まで連れて行かれて
ベンチで隣に座る。


拓海先輩とは隣に座るだけで
緊張しちゃうのに
宮田が隣にいると…なんか落ち着く。



まぁ、どうも思ってないからだろうけど。



私がぼーっとしてると


「ほら。」


宮田がコンビニ袋から
あの有名なココアを私の方に
差し出してきた。