「んー、なんていうか前より素っ気ないんだよね」 昔はもっと兄として優しかったり頼りになった。 「そっかー、また仲良くなれたらいいね」 前みたいにか… 学校に着くと有輝さんと兄は別々のクラスのようで各クラスの教室に入っていった。 「じゃあ、行こうか」 クラスにまだ馴染んでなく、少し緊張する。 「うん」 ドアを開けると皆は昨日仲良くなった友達と話していた。 「あっ!佳奈おはよう!」 元気に抱きついてくる理沙ちゃん。 「おはよう!」 千夏はびっくりしたように目を丸くしている。