「ゴメン。俺…………もう、ダメみたいなんだ…………今までありがとな。」

そう言って笑った笑人の顔を私達は忘れていない。

どういうことと聞こうとした瞬間、笑人は屋上から飛び降りてしまった。屋上には柵がなく、車椅子に乗っている人でも前に体重を掛ければ飛び降りれる。

すぐ、病院に運ばれたが出血が多く即死だった。

何かの間違いだ、笑人が死ぬわけがない。これは、夢だ。これは、夢なんだ。そう、何回も自分に言い聞かせた。けど、笑人は私達の目の前で笑ってはくれなかった。