始まりの朝。
まだ高2でいたい!とずっと友達と言い続けていたが、もうそれも無理な話。


これから高校3年生になる。
わたし、藤川もも花は大好きな幼なじみがいる特に何かあるわけでもない普通の女子高生。


いつも通り制服を着て、いつも通りご飯を食べて、いつも通りにお母さんに「いってきます」と声をかける。


変わりばえのない、ごくごく平凡な毎日。


新学年のお楽しみ、クラス替えもなぜか我が高校は存在しない。
2年生の時と同じクラスで持ち上がり。


そんなだから、ますます変わらなさに拍車がかかる。