「アイ~!帰りにどっか寄ってく??」


「あぁw・・・今日はそういう気分じゃないや。ゴメン~。」


「なんでっ!?いつもアイから誘ってくるのに。なんかあったの・・・あぁっ!そうかそうか。席替えね。」


「うぅぅぅぅぅ・・・。」



そうだ。席替えのせいだっ!!

なんでよりにもよってリョウがまた隣になるのっ!?

はぁぁぁぁ・・・ショック↓↓



「まぁまぁ大丈夫だって!また来月になったら席替えあるでしょ。」


「そうだけどぉ・・・・・サラはアイツがが前にいてイヤじゃないの??」



そうだ。絶対イヤにきまってる。

サラの席の前はリョウになったんだ。

多分、あたしと同じで悲しいんだろぅ。



「別に・・・。ほらっ!そんなことよりどっか行って気晴らしにいこぅ!!」



サラ・・・ありがとぅ。心配して言ってくれたんだね。いつもより声高くして・・・。



「そうだっ!ねぇサラ!明日からリョウをムシすればいいんだよぉ!」


「えぇ!そこまで―――」


「よし!ムシ決定!!」




私はそのときサラのとても悲しい顔を見ていなかった。
頭の中にはアイツをムシすることしか考えてなかったから。






なんであのときサラの話をちゃんと聞いてなかったんだろぅ。
もっとちゃんと聞いてれば・・・。