偽りだけの城




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「うわ」



これ地味に驚くやつだ。



部屋を出てドアを閉めた時に、視界に入ってきた二人の男女。

角度的には壁ドンしてるように見えなくもない。


忍が壁に寄りかかっていて、その前に朔が立っている。


どうしてこのポジションになったのかは謎。



「お前らいたのか…」


「待っててあげたんだろーが。少しは感謝しろよな」


「アホか。頼んだ覚えはない」


「ツンデレ」と馬鹿にしてくる朔の脛を蹴り飛ばす。

それを黙って眺める忍。


なんだこの画は…



「で、どーするの」

「どーするって?」


すぐに聞き返した朔を呆れた目で見る忍。


良かった。

俺も聞き返す寸前だった。