偽りだけの城




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「………………」




僕が苦手なこと。


それは、気まずい雰囲気の中にいること。



僕の明るさは、明るい場所でこそ発揮されるもので、暗い場所を明るくするためにができてない。



取り敢えずすぐに忍ちゃんを連れ戻したい。


どこにいるかわからないけど…


探したとしても居場所の特定は不可能だってわかってるけどね。


わかってるけどそう思ってしまうほどに、僕にとってこの場所は毒なんだ。



笑顔を保つことだけに全神経をそそぐ。


これが崩れたら終わる…



「何か話したら?」



救世主庵くん。


何も言わない…言えない僕と違って、すごい度胸の持ち主だ。


キレ気味ではあるけど。

雰囲気でわかる…ピリピリしてる。