「シュウマイ、冷凍食品なの?」
「違うわよ、手作り。」
お父さんは、手作りのものでなければ食べない。
この亭主関白ぶりは、結婚して私を産んでも全く変わりないという。
「だから多少崩れてるんだな。ハハッ」
「ふふっ、ごめんなさい。」
またぐちぐちとお母さんの手料理の文句を言うお父さん。
私はそれを横目で見ながらシュウマイを頬張った。
形なんてどうでもいい。
味と愛さえあればいいんだよ。
お父さん、何にもわかってないなぁ。
「炒飯はパラパラ具合がちょうどいい。」
「そうかしら。」
「あとラーメン、麺が伸びてる。」
「ごめんなさいね。」
お母さんは、もう慣れっこなんだろう。
