「今日の夕飯は何だ?」

お父さんは亭主関白だった。
お母さんは、お父さんに逆らうこともなく、淡々と答えた。

「今日は炒飯よ。」

「そうか。」

お父さんはそう言うと、食卓についた。
私も続けて、食卓についた。




「いただきます」

炒飯と、ラーメンが並んだ。
シュウマイも続けて並んだ。

「中華料理なんだね!」

「そうよ、初めて作ったの。」

「うまそうだな」

「ありがとう。」


普段亭主関白なお父さんに褒められると、お母さんは嬉しそうな顔をする。
きっと、普段褒められないから嬉しいんだ。