アナウンス『もうすぐ花火が上がります、是非最後までお楽しみ下さい』
「花火、始まるよ」
「そうだね…」
結局は騒ぎすぎて疲れてしまった。
運動しない程度に、食べ歩きして笑って語った。
花火の良く見える、海沿い。
ここにシートを敷いて、実優と二人して座った。
「玲華も彼氏作りなよ。玲華ならできるよ。」
「そうかなぁ。私、身体弱いし…」
「そんなの、関係ないよ。ね?」
「うん…」
今までしてきた恋は叶わないものばかりだった。
むしろ、自分で叶えようと思っていなかった。
興味はあったよ?
だけど、私は結婚できないかもしれない。
そう思うと、恋しても意味ないって…



