そして私は星になる。


夕暮れの散歩のようで、気持ちが良かった。
あまり運動のできない私にとって、少し息苦しかった。

それでも、今日のような楽しい日のは、絶対に実優やお母さんに迷惑をかけない、と決めていた。



「玲華!はぁやくぅ~!」


多くの友達は、私が身体が弱いことを知っている。
でも、友達だって急いでほしいときくらいある。

配慮も忘れてしまうことだってある。
私はそれも理解してる。


「ごめんごめん~!」


と少しだけ急ぎ足で歩けば、みんな理解してくれる。
無理に走れとは言わない。

私はみんなの理解者で、
みんなは私の理解者だ。