「何で……!?」

今、クリスの口から信じられない事を聞いた。

「魅夜が……?」

連夜も放心状態でそれを聞いている。

「昨日、相楽サンが来て少し早いけど魅夜を本宅に連れて行ったって……」

んな事、ありかよ……。

魅夜。もう会えないのか……?

俺、言ってねぇよ。お前に俺の気持ち。
魅夜が好きだって、伝えてねぇんだよ。


「何そんな暗く考えてんの?」

ふと、夏樹が言った。

「暗くもなるだろうがよ!!」

そんな夏樹に連夜が掴み掛かる。

「魅夜はなぁ、本来ならこんなところには居なかったんだよ。アイツは財閥のお嬢様で……。会えた事が、奇跡なんだよ……!!」