「連夜、先輩…?」

ぶつかった人は、中学の時お世話になっていた、西宮 連夜先輩だった。


「久しぶりだなぁ、魅夜」

ワサワサと私の頭を撫でる先輩。

「先輩こそ、元気そうですね」

兄のように慕っていた先輩がいた。

連夜先輩は、私が中学2年の時の空手部の主将だ。とても、お世話になった。


「お前ら、知り合いか?」

驚いたように会長が聞いた。

「おう。中学んときの後輩。んで、零。用は何?」

どうやら、会長に用事を頼まれたらしい。

「知り合いなら、話しが速い。連夜、1週間、夷隅の面倒を見ろ」