あたし、ぶりっ子始めます





「梨々華、起きろ。」


「…ん。」


朝。
いつものように、咲空兄が起こしにきた。


「はよ、梨々華。」


「…おはよ、咲空兄。」


「飯、できるから。」


「わかった。着替えたら行くね。」


「ああ。」


咲空兄は部屋から出て行った。

すると、昨日のできごとが思い出された。

…雷樹…。
きっともう一度…。