「もう、うるさいなぁ。 だって可愛いじゃん、梨々華。 ね?咲空も思うでしょ?」 咲空(サク)。 あたしの兄。 社会人3年目の24歳。 精神年齢が小3の姉に比べ、兄は年齢よりも大人びている。 「思うが、抱きつく必要はないと思う。」 「だよね! さすが、咲空兄。わかってる。」 「ああ。 こんな幼稚なやつとは違うからな。」 「幼稚じゃないしー。 ね、梨々華?」 「いや、幼稚だよ。」