あたしは来た道を戻るわけでもなく、 結城くんの家の方へ行くわけでもなく、 ただ適当に歩いた。 「お嬢様ちゃん♪ こんなとこに1人でいたら危ないよ?」 高校生らしき人5人に、声をかけられる。 ルックスはまあまあのくせして、なんかカッコつけてるし。 「ああ、はい。 んじゃ。」 あたしはその場から離れようとした。 が、1人に腕を掴まれる。