少しすると、あたしの周りからは誰もいなくなっていた。 そりゃそうだよね。 こんなぶりっ子、誰が構うの。 でも、これでいい。 計画通りだ……。 「さよなら。」 授業が終わり、先生と挨拶を交わすと、みんなさっさと帰っていく。 あたしも帰ろ。 足早に教室を出て、学校の前のバス停でバスに乗り、隣町までやってきた。 少し前まであたしが住んでた町。