あたし、ぶりっ子始めます





「でも……。」


「梨々華。」


ガサガサと布のかすれる音がしたと思うと、すぐそばに、純希が立っていた。

あたしは起き上がって、純希と向き合う。


「…どうしたの?」


「タイミングおかしいかもしれないけど……。」


「ん?」


「俺とずっと一緒にいて。」


「……そんなの、あたりまえだよ。」