そのときは決勝戦だった。
うちのクラスも残っている。

純希の姿を見つけた。
そうとう、体力を消耗しているみたいだ。
でも、それはみんな同じ。

そして、残り30秒。
うちのクラスは32:30で、負けている。


「純希ーっ!頑張ってーっ!」


あたしが観客席から大声で叫ぶと、純希がふっとこちらを見る。
そして笑顔を見せたと思うと、相手のボールを奪い、スリーポイントラインからシュートした。