「どこかって、どこへお連れすれば?」


「んー、じゃあ、海っ!」


「俺も行きたいんだけど。」


急に入口の方から声がした。
声の主な……結城。


「う、うん。いいよ。
じゃあ、あたしは淳志さんの後ろに乗るから。

ごめん、嵐。
嵐の運転手も誰かに頼むから。」


「ああ、わかった。」


__準備は万端。
あたしたちはバイクに乗って、海へむかった。