「おはよ、妃那」 「あ、おはよう奈緒ちゃん」 8時頃になって、ようやく私以外の子が教室に入ってきた。 私の親友の青木奈緒ちゃん。 ちなみに私の名字は星野。 奈緒ちゃんはショートボブの似合うお姉さんみたいな人。 168という身長に細身の体。 モデルのスカウトを何度もされているほどの美人さん。 だけど奈緒ちゃんは毎回スカウトを断ってるんだ。 もったいないよね。 理由を聞いたら、面倒臭いからだって。