「綺羅くんは朝練ですか?」



首を傾げて聞いてくる妃那がめちゃくちゃ可愛いんですけど。



「そう。ってか、呼び捨てでいいよ。敬語もなしな」


「あ、はい…じゃなくて、うん」



妃那がへへっと照れ臭そうに笑う。



クッソ、可愛すぎんだろ!

なんだその可愛さは!




「綺羅もう来てんのかな?」


「さー?いないってことはホームにいるんじゃね?」



妃那と話していると、祐武と啓太の声が聞こえてきた。



あいつらもう来たのか。



「あ、あの……また明日っ…」


「ちょ、妃那!?」



二人の声が聞こえた瞬間、妃那は昨日と同じように走って行ってしまった。



男苦手、とか…?

でも俺とは普通に話してたし…。


いや、まてよ?

昨日俺が話しかけた時もちょっとビクビクしてたもんな。



やっぱ苦手なのかも…。



だとしたら、俺ちょっと優越感。