待っている間に祐武と啓太を呼んだ。
それから少しして彼女が慌てたように店から出てきたと思えば、俺の目の前でゴソゴソと買い物袋を漁り、取り出したのは包帯や湿布。
なんでそんなものを取り出したのかと不思議に思っていた俺。
すると彼女は、俺が手を怪我していたことに気づいていたらしい。
こんな小さいことに気づくなんてな。
つーか、わざわざ手当てするためにこれ買ったのかよ…。
心広すぎんだろ、こいつ。
慣れたように俺の手を手当てをした彼女に聞くと、トレーナーの人に教わったとか。
ぜひうちのマネージャーにほしいと本気で思ったね。
うちのマネージャー、男目当ての奴らばっかで全く使えねぇし。
そのあと祐武と啓太がきたんだけど、彼女は二人の姿を見るや荷物を持って走り去ってしまった。
…もっと話したかったな。
正直に、そう思った。



