目が合った瞬間、俺の胸がドキドキと音を立て始めた。
なんだよ、これ…。
なんでこんなドキドキしてんの、俺。
このドキドキと鳴る胸の音が彼女に聞こえてしまいそうだと思った俺は、
気づいたら彼女に果物が売っている店を尋ねていた。
偶然にもこれからスーパーに行くという彼女について行った。
店に入って果物を選んでいる俺に彼女が話しかけてくる。
彼女から香るのは甘い石鹸の匂い。
とても落ち着く香りだと思った。
どの果物がいいかと聞いた俺に、彼女はニコニコとしながら答えてくれる。
何を考えているのか、時々悩んだ表情になったり、かと思えば笑顔になったり。
ころころと表情が変わる彼女から目が離せなくなった。
絶対嘘とかつけねぇタイプだよな。
それから買う果物が決まってレジに向かおうとする俺に、彼女が外で待っていてくれと言った。
なぜかは分からないけど、待っていなければならない気がして、とりあえずガードレールに座って待った。



