「おーい」 手当を終えた丁度その時、どこからか呼ぶ声が聞こえてきた。 「あ、やっときた」 そう言った彼の視線の先には、二人の男の子の姿。 なんとなく、その二人にはまだ会いたくない。 「あのっ、じゃあ私はこれでっ…」 「え…ちょっ…!」 彼の声に振り返ることなく、私は買い物袋を持ってその場を後にした。