ぶらんこ



校門をくぐると
大きな掲示板がすぐそこにあった。

「クラス発表だね…」

横でナギサが呟く。
うちは人波をかきわけて
前に進んだ。



――あたしの名前…




「きゃあああっ!!!!」

探しているとナギサが
急に叫びだした。
周りの人々の視線がナギサに向く…

うちも他人のふりをした。

「歩莉ちゃん!!
同じクラスだよお!!!」








――がーん。